calling
未来の話をした。
それだけで胸がいっぱいになって、水色の世界から漏れてくる光を感じた。
気に病んでいたことも、怯えていたことも全部どうでも良くなって、ただただ嬉しかった。
目に見えないものを信じるのは容易いことではないけれど、ぼくらならきっと何とかやっていけるよって、微かだけどあたたかな薄明光線を見たんだ。
灰色に染まりきった心臓が動き出すのがはっきりと分かった。
生きる意味と使命感と愛のためと決心した身体に血が届く。
アクアマリンのほのかな煌めきと千日紅の花言葉をもう一度思い出す。
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どれだけ離れ顔が見えなくても
互いに忘れないのは
必要とし 必要とされていること
それがすべて 他には何もない
きみといるとき
ぼくはぼくになれる
そういう気がする
誰にも真似できない同じ夢を見よう。
wanna be
僕は灯台になりたい
いつか大切なひとの足元を、そっと照らすような
失くしたくない気持ちと、やわらかな時間を知っている
だからこそ、一緒に水色の世界が見たいのです
僕は膜になりたい
いつか愛するひとの寂しさを、あたたかく包むような
きっと、僕よりもずっと悲しいところで生きている
だとすれば、精一杯の優しさで触れたいのです
僕は同じ夢を見たい
いつか大事に想うひとと、手を繋いで踊る
あたたかな心で、あたたかな場所で
そのときは、夜の暗さもまるで違うでしょう
喜んだり、悲しんだりする
笑って、泣いて、分かち合って生きていく
必要として、必要とされる
それ以外に何も要らない
僕はもう、それ以外に何も
夢見る男の子
まだまだドリーミー・ポップの旅は止まらない。
- gingerlys
ブルックリンのバンド。この透明感のある透き通ったサウンドが堪らない。
その関連で出てきた女性ヴォーカルたち…僕のことどう思ってるんですか。いや良いから聴くけれども。
- rosemary fairweather
カナダのトロントのポップアイコンらしいですね。ウィスパーボイスとエレクトロポップという癒し以外の何ものでもない。
- hazel english
何だかヴィジュアルで阿部芙蓉美感あるのが気になるヘイゼル・イングリッシュ。
オーストラリア出身で今はカリフォルニアで活動するSSWだそう。
メロウでメランコリックな音楽が心に染みる。
- hatchie
オーストラリアのハリエット・ピルビームのソロ・プロジェクトらしい。これがなかなかどうして良い。
- jay som
サンフランシスコの女性アーティスト、メリーナ・ドゥテルテによるソロ・プロジェクト。これもドリーミーな曲ばかりが並んで素晴らしい。
とりあえず暫くはドリーム・ポップだけ聴いて過ごしそうです。
アーティストによってはspotifyに無かったりするのでそれが残念。
気に入ったらCD買わねばなあ…!
こんな11月なら
言葉だけではなく、心が大事だと信じて生きている。
でも心というのは目に見えないから不安になる。ひとの心なんて完全に理解できないのだから。
だとすれば、言葉というのはその不確かなバランスで成り立っている天秤の動きを小さくしてくれる大切なツールだと思うのです。
普段あまり感情を表に出すことはないけれど、時折垣間見える言葉に嬉しくなったり考え込んだり。
どちらにしても、ぼくの安定剤には変わりがない。
そんなもんです。
それで何とかバランスを保ててるよ。
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最近ではめっきりレコード屋さんに行くことも無くなったから、spotifyによるシューゲ・サーフィンが楽しい。
最近出逢った素敵なバンドたち。
- night flowers
- the luxembourg signal
- strawberry generation
- jetstream pony
これらすべてに共通して言えるのが、女性ヴォーカルを基本とした男女混声ということ。
ここにネオアコなクリーンなギター、若しくはディストーションのかかった浮遊感を出されて、メランコリックなメロディで歌われたらもうなんかそれだけで良いんじゃないかとすら思えてきた。くらい好きです。
音楽聴くときも夢を見ていたいんです。
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天気の良い休日がやって来るととても悔しくなる。
こんな11月ならはやく過ぎてよ。
迷い子
信じたものが不安になることがある。
想いは伝わるものだって、夢は叶うものだって思っているけれど、そうでないことも知っている。それは信じているというよりも願っていると言った方が近いのかもしれない。
今の僕は何なんだろう。
一体、何処へ向かっているのだろうと、心許なく足元を見つめることがある。
僕が歩いている道は果たして正しいのか。
僕が求めている景色があるのか。
信じていると思っていたものが実は勝手に自分が作り上げたもので、裏側を見ればただの張りぼてだったりするのではないか。
そう思うと、とても不安になって、いてもたってもいられなくなる。
自分が今いる場所が見えなくなって、帰り道が分からない迷子のような感覚に陥ってしまう。
かと言って、自分の感情だけで歩いていると道がそもそも無くなってしまう。
それを描いた映画といえば、以前も紹介したけれど思い浮かぶのはショーン・ペン監督の「イントゥ・ザ ・ワイルド」と本木雅弘・深津絵里主演の「永い言い訳」。
質感の全く異なるこのどちらの映画にしても言えるのは、孤独では生きてはいけないということ。
ひとりでは生きていけない。"人生は他者"なのだから。
だから、ぴったりと息の合うひとに出逢えたならそれはとてもしあわせなことです。
話していて楽しいだとか、一緒にいると落ち着くだとか、この先を並んで歩きたいだとか。
喜んだり悲しんだりできるひとと一緒に時間を共有すること、それをしあわせと呼ぶのではないでしょうか。
僕はしあわせになりたい。いつだって、そう思っています。
You don't have to love me as much as I do, so I want you to love me as much as you can
ハピネス
もっときみにあえたらいいのになあ
ずっとその手にふれたい
誰もが時間に追われて こわれて
誰かを愛するひまもない
そばにいてほしい あともう少し
きみだけが僕を癒してくれる
迷いのないスマイル よどみのないヴォイス
そういうのがハピネス
11月も3分の1が過ぎて、段々と寒さを増してきている。
あっという間に年末がやってきて、慌ただしくなって、そうこうしてる間に次の年がやってくる。
けれど、いまの僕にとってはあまりにも長い時間に感じられるのだ。
それは辛いからでもあるし、待ち望んでいるからでもある。
そうは言いながらも気付いたら水色の素敵な世界にいた、という未来になるように、今は灰色の日々を甘んじて受け入れるつもりです。
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しあわせ、ってなんだろう。
勿論、人の数だけ答えはあるだろうし、尺度も人によって違うだろうから明確な定義付けはできない。
自分の人生においてのヒエラルキーの上部に何がくるのか、という話にもなると思うのだけど。
それがお金なのか、愛なのか、趣味なのか。
こんなことを考えるだけ野暮かもしれないけれど、でも自分の生き方を見つめるうえで大事な部分だと思うのです。
僕は、やっぱり愛するひとと時間を共有することが一番のしあわせだ。
それさえあれば何もいらない
きみさえいれば他は同じで
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11月11日、マジェスティックの歌詞に想いを寄せて。
ちょっと聞かせておくれよ
きみの話 紅茶を飲んで
面倒くさがらないでよ
今日あった人 笑っちまったこと
ため息ふうっと漏れる
そんな場面ひとつさえも愛しい
晴れても降っても きみの声はマジェスティック
好きな声があるんだ。
dentist
先日、歯医者に行った。
というのも、前歯が上下ともに欠けてきているから。
見た目も宜しくないので、重い腰を上げて数年振りの歯医者に行くことになった。
知識のない僕は、歯に良くない生活習慣や食生活を送っていることが原因なのかと思っていたけど、理由はそこではないらしい。
僕の歯を見て開口一番に先生が言ったのは「かなりストレス抱えてませんか?」だった。
えっ、と思って、一瞬考えてストレスからくる脳内物質が原因なのかと思考を巡らせてみたのだけど、その理由は「歯軋り/噛み締め」らしい。
まあ貧乏ゆすりのような癖で、どうやら治らない病気に分類されているらしい。しかも「現代人のストレスは排除できないので」と言われ少しのやるせなさや憂いを感じてしまった。
歯は人間の身体で一番硬い部分なので、歯以上に硬いものに当たらないと欠けないのだとか。ということはつまり歯軋りや食いしばったりすることが原因と。
確かにストレスの多い人間である。
もっと物事を軽く捉えられないものかと自分を恨むこともあるけれど、そう簡単に性格は変えられるものではない。
でも、この歯医者のエピソードだけではなく、ストレスは沢山の影響があることに最近になって漸く気付いてきている。
何においてもストレスが良くない。
勿論社会で生きる上で多少の我慢は必要だし、場合によっては取り繕ったり演じたりすることも求められたりする。それができないと「空気の読めないひと」「変わったひと」というような烙印を押されるのを見たこと/感じたことがあるひともいるでしょう。
それでも、ストレスは少ない方が良い。できるだけ。そういう方向に持っていくことが、しあわせな人生への一歩なのだと思ってきているのです。
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どちらかが眠るまでしりとりでもしよう、と提案したときに、少しの間躊躇ったあと「そしたら私たちは(眠るまで)あとに続く言葉を考えるだけになってしまうんだよ?」と言われ、胸の奥がもの凄い早さであたたかくなるのを感じた。
その気持ちだけでどこまでも行けそうな気がしたし、素敵な入れ物の中に閉じ込めておきたいと思えるくらいの、どこかへ浮遊しながら逃げていきそうなあたたかさに触れたことで、夜はやさしい煙に溶けていったよ。