頭痛薬とチョコレートミント
脳内が忙しすぎて、何か寄り掛かるものが要る。
夢の残骸を拾い集める一方で、自分が別人になっていって、気持ちが居場所を失くしている。
少しの事で涙が溢れ、事あるごとに物思いに耽る。こうした無意識の反応で身体が勝手にバランスを取ろうとしているのだろうけれど、身体はそのスピードについていけていない。
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そこが安らぎだと忘れていたくなくて、反芻して、また居場所を失くしていく。
そこに帰るたび、胸の奥が一杯になっては一つ一つ抜け殻になっていく。
今はただ、淡い色で包まれた温かい音楽を聴いていたい。
心を掬い上げる細い手のような映画を観ていたい。