センチメンタル・サマー
届かなそうな青を掴みたくて手を伸ばした
きっと飛び出してしまえる気がしたから
深い輪郭で睨みつけるのは
あなたの嫌いな夏
胸が苦しくなるのを知らないなら
その心の色に
やわらかな眼差しに
少しでも触れられたなら
違う未来を見たんだ
今まで見てきたのとは違う色でさ
おどけた仕草が焼き付いた
鮮やかな青が向こうに見えて
海に興味のない言葉なら
その透き通る声に
髪と微笑みに
少しでも触れられたなら
深い輪郭で睨みつけるのは
あなたの嫌いな夏
わざと嘯く横顔にふと惹かれるのは
ひと夏の魔法か
届かなそうな青
違う未来
鮮やかな青
違う色でさ