「凪」を聴いて
阿部芙蓉美さんの「凪」が配信された。
とても良い歌だったので、歌詞を書き起こしてみました。
彼女の声は、いつも心に届く。
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誰か海に連れてって
魚とか釣ろうよ
髪も上手に纏った
前向きでいよう
晴れた午後だよみんなのすべてが上手くいくようにと
祈る
何の為に闘っていつそれを終えるの
あまり意地悪言わないで
休んだら行こう
凪ぐ世界へ凪ぐ世界へ
晴れた午後なら無事にたどり着くよ
凪ぐ世界で
凪ぐ世界で
どれだけの人が気付きを得られるだろう
寂しい夜
見通せない明日
季節
生活
何も持たない掌
凪ぐ世界で
凪ぐ世界で
みんなのすべてが上手くいくようにと
祈る
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阿部芙蓉美さんの弾き語りを観に行ったことがある。
街の小さなサンドイッチ屋さんをライブハウスに見立てて、お客さんも10〜20人ほどの小規模なライブだったのだけど、それは心から感動した。
最前列で彼女を観たのだけれど、阿部さんは透明感の塊のようなひとだった。
この世の憂いと儚さを形にしたような、それでも心から愛を歌うような、彼女の美しい歌声で涙が止まらなかった記憶が今でも鮮明にある。
その時はgrapevineでもベースを弾いている金戸さん(かねやん)がサポートで来られて何曲かコラボしていたっけ。
素敵な時間でした。
今回の「凪」は、コロナウイルスが世界に暗い影を落とす中で一つの希望となり得る作品。
こんな状況だからこそ、波風立たない静かな水面のような、穏やかな鳥の声が聴こえるような、世界がそんな方向に少しでも向かっていくならと願ってやまない。
彼女の歌声が、少しでも多くの人に届いてほしい。
"凪ぐ世界"を、僕もこの先に見たいよ。