「eleven plus two/twelve plus one」
ヘルシンキ・ラムダ・クラブの新譜が発表された。
まあこれがめちゃくちゃに格好良くて、ひたすらエネルギッシュでアイロニカル。
個人的にリード曲だと思っている「眠ったふりして」はここ最近聴いている音楽の中でも果てしなくメランコリックで歌詞のセンスも心を掴まれた。
曖昧な世界の不確かな僕らは今日も朝を待つ
冷えたつま先 何度でも僕はそっと包み込む
いつしか君は靴下を履いて寝る
【Helsinki Lambda Club橋本薫の『Eleven plus two / Twelve plus one』への道】第四歩 “眠ったふりして” | Mikiki
アルバムの幕開けとなる「ミツビシ・マキアート」も相手の好きな音楽に嫉妬して「振り向いてもらうぞ!」ってな想いがかわいい男の歌。
my girl, 俺も君にそんな顔させたいし
my girl, 弾けないギター 下心に火を付けて
my girl, 横顔だけでこんな気持ちなのに
my girl, もっと近く 首を洗って待っててね
引き合いに出されるvampire weekendやM79が印象的。そもそも「me to me」の「morning wood」ではoasisの「morning glory」を歌いながらコーラスがblurの「song 2」だからなあ…そりゃ好きになるわなあ。
きっかけは香港にあった便所の落書き──ヘルシンキ、新作「Good News Is Bad News」をリリース - OTOTOYより
もっと多くのひとに聴いてもらいたいバンド。万人受けしないかもしれないけど、彼らの音楽をもっと沢山聴きたい。
橋本薫氏は心を映してくれる歌を歌ってくれるから。