水色メランコリー

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素敵なものを求めて彷徨う。 ぬるゾンビ/ぬるゲーマー/ぬるロマンチスト

空洞ですか?

手段が目的になってはいけない

最近の僕が感じていること。

これはよくビジネスにおける戒めとして言われることの多いフレーズで、形骸化などの例として挙げられることが多いが、こと仕事以外に於いても同じことが言える。

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例えば、僕は映画が好きで"今年映画を50本は観る"という目標を立てている。けれどこれは「映画を50本観ること」が目的ではなく、本来の目的である「映画そのものを楽しむ」ことを忘れてしまったら本末転倒であり意味がなくなってしまう。極端な例を挙げれば、1年が終わる前にあと3本を残していたとして「うわ、急いで観なきゃ」と息巻いて早送りして観るなどすれば観賞後の余韻もへったくれもあったものではない。

 

その現象は、凝り性の僕は頻繁に経験していた。音楽が好きでよくCDを買っていたが、中古屋などでジャケ買いした安価なCDがとても良かった…という体験を重ねるうち、いつの間にか大量の安価なCDを購入し聴くことに追われる、この時点で音楽をしっかり楽しんでいるとは言えないのだけど、酷い話が聴かずに積んだままのCDもあって最早何がしたいのか自分でも分かっていなかったと思う。

 

こうした"無意識の目的の摺り替え"はある種の危険を孕んでいて、思わぬストレスを招くことになると最近ようやく実感してきているところなのである。

本来の目的や大切にしていることを忘れてしまい、好きだと思っていたことが実は蓋を開けてみれば空洞だった…というのは悲しいを通り越してホラーのそれに近い。

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空洞です 

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口に出すと恐ろしくなるが、恋人同士や夫婦においても同様に「あれ、なんでぼくらは一緒にいるんだっけ?」なんてことにならないようにしたいものである。

ただ視点を変え様々な状況を鑑みれば、形骸化に気付かない方が幸せなこともあろうけれど。

大切なひとと一緒にいるということはただそれだけで幸せなことです。