それを魔法と呼ぶのなら
心地良い秋の空の下で、水色に煌めく時間を見た。
この世の憂いだとか日々の迷いがどうでもよくなってしまうような、目を閉じてそのまま眠り続けていたいような多幸感で胸も心も満たされた。
すべてはその時間の為にあった気がして、でも確かに、ぼくらだけの世界が秒針を抜け出してそこにあった。
僕は多分、この日食べたオレンジのアイスクリームの味を忘れない。
それが魔法というものなら
死ぬまで解けないかも
君の事を想うのなら
誰も理解してくれなくなったとしても
ぼくは今のままでいい