calling
未来の話をした。
それだけで胸がいっぱいになって、水色の世界から漏れてくる光を感じた。
気に病んでいたことも、怯えていたことも全部どうでも良くなって、ただただ嬉しかった。
目に見えないものを信じるのは容易いことではないけれど、ぼくらならきっと何とかやっていけるよって、微かだけどあたたかな薄明光線を見たんだ。
灰色に染まりきった心臓が動き出すのがはっきりと分かった。
生きる意味と使命感と愛のためと決心した身体に血が届く。
アクアマリンのほのかな煌めきと千日紅の花言葉をもう一度思い出す。
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どれだけ離れ顔が見えなくても
互いに忘れないのは
必要とし 必要とされていること
それがすべて 他には何もない
きみといるとき
ぼくはぼくになれる
そういう気がする
誰にも真似できない同じ夢を見よう。