水色のドレス
大好きな先輩の結婚式に参加してきた。
一緒にコピーバンドを組んでいたこともある、大学の軽音学サークルの先輩。
コロナ禍の中、準備なんかも含めものすごく大変だったと思うんだけど、愛と祝福に包まれた幸せな式だった。
久しぶりにお会いする方々とも話ができて、嬉しかった。
しあわせそうなふたり、笑顔が眩しすぎて、僕はその時、自分のこれまでとこれからを思っていた。
披露宴でのお色直しのあとの素敵な水色のドレスに、心が、時間が止まってしまった。
"いつか、大切なひとが水色のドレスを着るなら、その時どんな顔をしている?"
座席のメッセージカードが嬉しかった。
涙を堪えたんだ。
僕の人生はこれから。まだまだ、これから。
未来を見つめ、過去を振り切る勇気をいただいたような、そんな式だった。
おめでとうございます。末長くおしあわせに。ずっと続くものは、きっとありますよ。
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12月。
人生で一番辛かった1年がもうすぐ終わる。
花が色を変えて、人の心の移ろいを思う。
目まぐるしく過ぎていく日々で、穏やかに抱いていたい気持ちや感情を、溢さないように、手を滑らせないようにしっかりと繋ぎとめていよう。
いつか素敵な水色のドレスをこの目に見るまで。